美容師からの転職-カリスマが贈る、生き残りをかけた「サバイブル」/【知識の章】美容業界を渡る知識を手に入れよう/美容師の転職で考えたい求人について

美容師の転職で考えたい求人について

美容師の転職で確認したい求人情報のポイント

ここでは、美容師が転職する際に確認したい求人情報のポイントを紹介します。

企業理念

企業理念は、企業が経営を行う上で大切にしている考え方です。企業理念をしっかり確認しておけば、業務内容や会社が目指す方向性がわかり、何を大事にしているか会社風土の理解が進みます。

多くの会社では公式サイトに企業理念以外にも、社員インタビューがあります。実際に働いている社員の感想もチェックしておけば、さらに業務内容への理解が深まるでしょう。

給与体系や賞与の有無

言うまでもありませんが、給与は働く上で確認したい大切な部分です。美容師からの転職で多い理由ですので、チェックを怠らないと思いますが、ポイントをいくつかご紹介します。

まず注意したいのは基本給だけではなく、歩合給や各種手当を考慮することです。この点を押さえておけば、実際に勤務開始後はどれくらいの金額が手取りでもらえるかのシミュレーションできます。手当については「役職手当」や「家族手当」・「営業手当」・「住宅手当」など、さまざまなものがあります。求人情報に含まれている場合、具体的な金額のチェックも行っておきましょう。

「交通費支給」と記載してあっても、全額支給されるとはかぎりません。一部のみ支給の場合もありますから、支給の上限額も併せて確認しておきましょう。給与の高くても持ち出しが多い場合は、あまり意味がありません。

もし、他の美容室への転職であれば、アシスタント採用でもスタイリストになったらどれくらいの給料がもらえるのかのシミュレーションを忘れないようにしましょう。年収が大きく変わるので、賞与の有無も確認しておきたいですね。

社会保険の有無

社会保険も転職を考える上で、重要なチェックポイントです。社会保険は、大きく分けて「健康保険」「厚生年金」「労災保険」「雇用保険」の4つ。病気やケガで働けなくなった場合の医療費や休業補償など、働けない場合に必要な保険なので確認は大事です。美容業界は社会保険を完備していない場所もあります。同業界への転職であれば、なおさら注意しましょう。

同時に、福利厚生についても確認しておくのを忘れずに。福利厚生は社宅や託児所など、自分のライフスタイルによって必要な待遇が異なります。求人情報には一部しか記載されていないこともあるので、会社ホームページも併せて確認しましょう。

勤務時間・帰宅時間

美容師の場合は開店前や閉店後の練習がありますが、他業界では業務後にそういったことがないのが一般的です。ただ、業務把握のために出来るかは確認しておいて良いでしょう。

ただ、求人情報からはなかなか読み取れないのも事実です。転職条件として勤務時間を最優先にしている場合は、面接時に必ず聞いてみましょう。激務で厳しいと入社後に感じても、すぐに改善はできないものです。残業の有無についても、遠慮せずに確認しましょう。求人情報に17時までの勤務となっていても、残業があるのが当たり前で実際の勤務体系がわかりにくい場合もあるためです。目安でもいいので、月の残業時間の把握は面接時に行いましょう。

複数の店舗がある場合に勤務地の確認は見逃せません。異動があれば、勤務地が変わってしまいます。異動の有無、契約形態で回避できるかは大きなポイントです。

休日の日数

美容師からの転職となると、休日の日数は給与とおなじくらい重要に感じるはずです。激務になりがちな美容師だったからこそ、休日に対する希望はあるでしょう。

完全週休二日制と週休二日制の違いも理解しておきましょう。完全週休二日制は毎週必ず2日の休日があります。一方、週休二日制は1ヵ月間に週休2日の週が1回でもあればよいのです。毎週2日休めるわけではありません。

休みは会社や業界ごとで大きく変わります。年間休日数が120日を超えるところもあるので、自分が希望する会社を探してみましょう。