美容師からの転職-カリスマが贈る、生き残りをかけた「サバイブル」/【過去の章】世人が思う。美容師を辞めたい理由/休めない・朝が早い

休めない・朝が早い

眠る男性

激務に次ぐ激務。朝から晩まで働きづめの美容師からは、激務にまつわるこんなエピソードが相次いで報告されている。

激務エピソード1:働いても働いても残業代が出ない

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定休日以外の週6日、朝9時から夜8時まで働いていましたが、いつだって残業代はありません。

通常は1日8時間、週40時間を超えれば残業代が発生しますが、美容室側の主張としては「朝9時~夜8時の間は所定労働時間」とのこと。

過酷なスケジュールで働かされても残業代は一切出ませんでした。

激務エピソード2:定休日で休むと有休が消化される

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週に1日しか休みがなく、その休日も美容室の定休日。おまけに定休日に休むたびに、有給が消化される日々でした。

「定休日に有給を使わされる」ということで、当然まとまって有給を消化する場面は訪れません。

つまり、ほぼ休みなしの状態で残業代もなしに毎日働かされ続けていました。

激務エピソード3:休める時間はほぼないに等しい

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営業時間後は美容師としての技術を向上させるため、夜遅くまで残って練習させられるのが当たり前。

単なる業務時間の他に練習時間までプラスすれば、拘束時間は驚くほど長いものになります。

おまけにノルマを達成しないと有給すら使えないという決まりがあったため、休める時間はほぼないに等しい生活を送っていました。

激務エピソード4:休憩室には机も冷暖房もない

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美容室の開店時間が午前9時、ラストオーダーが午後7時で、閉店時間は午後8時。

定休日は週に1度火曜日で、それ以外は基本的に毎日出勤でした。

ただでさえ業務時間が長い上に、業務時間後や休日にはカットやパーマの練習が欠かせません。つまりほとんど「お休みがない」という状況。

激務エピソード5:閉店後も強制的にアシスタントの指導

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美容師にはよくある話ですが学校を卒業したての新米美容師にはアシスタントとしての時期があります。アシスタント時には先輩スタイリストについて、シャンプーやドライヤーといった補助の作業を行い、数年の修行を経ないとスタイリストにはなれません。休日も休憩時間も少ない美容師生活の中で、アシスタントは閉店後に自分の時間を削ってセンスや技術を磨かねばなりません。もちろんスタイリストも「業務命令」で閉店後は後輩の指導。多忙な日々を過ごしています。

激務エピソード6:一人前になるまで休日返上、深夜帰宅

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「美容師」と言えば、シャンプーやカット、パーマ、カラーリングがポピュラー。ですが他にもメイクアップやネイルケア、着付けを行うこともあります。多くの技術を要される美容室であればあるほど、美容師に要求されるハードルも高くなって、業務以外の「練習時間」が膨大に増えます。日付が変わった後で店を出ることもほとんどで、一人前になるまでには休日返上で練習していました。

激務エピソード7:平均睡眠時間は3~4時間程度

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仕事のある日もない日も関係なく、技術の練習にいそしんでいました。仕事のある日は勤務時間後に何人かの先輩美容師さんから見られながら練習して、睡眠時間は平均で3~4時間程度だったと思います。もちろん開店前にも早くお店に来て練習していました。自分の時間は取れません。

美容師の仕事はハッキリ言ってしんどいです。もちろんやり方次第では楽しくできますが、拘束時間がとても長く、顧客がつかなくてノルマが達成できない場合には有給を使わせてもらえなかったこともあります。入社してから一人前になれるまでは時間がかかります。毎日サービス残業、自分の時間は取れません。

【あなたはどう?】美容師のブラック体質

労働時間が〇時間以上

営業時間が10時から夜8時までの美容院だったとしよう。もしレッスンが入らなければ、出社時間は9時半で、退社時間は夜8時半くらいだろう。1日11時間の勤務ということになる。

しかし実際には、営業時間の前後にレッスンが入ることが多いので、多くの場合は朝8時半に出社して、夜9時半に退社するという感じではないだろうか?こうなると、1日13時間の労働だ。

現役の美容師は、これを当然として働いているかも知れない。しかしこの勤務時間は、まぎれもなくブラックだ。その理由を以下に説明しよう。

国が定める労働時間について

労働基準法36条には、残業時間の上限が明確に定められている。通称「サブロク協定」と呼ばれる条文だ。その条文によると、残業の上限時間は次の通りになる。

労働基準法における残業時間の上限

ちなみに残業とは、1日8時間を超えた労働時間のこと。9時間働けば残業1時間、という計算だ。ひるがえって、美容師の実質的な残業時間を見てみよう。

一般的な美容師は、レッスンを入れれば1日13時間の勤務をしている。1週間で5日の勤務をしたとすると(大半は週6日勤務だと思うが)、週の労働時間の合計は65時間。残業時間は週25時なる。

ここで改めて上の表を見て欲しい。大幅に労働基準法の残業時間を超えていることが分かるだろう。このような企業のことを、世の中ではブラックと呼ぶ。

休憩が10分くらいしか取れない

お客さんの立場から見ると、「美容師はいつ休憩を取っているのだろう?」と思うことがある。美容師に直接それを尋ねると、笑って「うまい具合に休んでいるので大丈夫ですよ」なんて答えてくるが、果たして実際はそうだろうか?

大半の美容師は、恐らく10分くらいの休憩しか取れていないはずだ。店に余裕があるときでも、せいぜい30分だろう。

お昼休憩の定番は、おにぎりかパン。余裕があればカップラーメン。会社員のように外に食事に出られる時間は、まず無いだろう。

国が定める休憩時間について

改めて労働基準法の話になるが、この法律では、1日6~8時間の拘束時間のある会社に対し、45分以上の休憩を与えるよう定められている。8時間を超える拘束時間となる場合は、最低で1時間の休憩を与えなければならない。

今、美容師として働いているあなたは、この法律の定めを見て、どう思うだろうか?美容師が1時間もの休憩を取るなど、夢のまた夢であろう。

残業時間が労働基準法違反。休憩時間も労働基準法違反。それでも笑顔でお客さんに接している美容師という生き物は、恐らく、働きすぎて感覚がマヒしているのだろう。

土日祝日などは休憩なしが普通。トイレにも行けない。そんな美容師も多いのではないだろうか?

オーナーの権力が強い・ワンマン経営

休みもほとんどなく、何年にもわたる長い修行を経てやっと独立。苦労を重ねてきた美容院オーナーたちの中には、自分の店の従業員に対しても「自分と同じような苦労をすべきだ」と思い込んでいる輩もいる。いわゆる、ワンマン経営のオーナーだ。

・・・休まず長時間労働をするのが従業員。仕事は先輩の背中を見て学べ。大変でも高給を望むな。店の2階にある俺の自宅スペースも掃除しろ。次の従業員が入るまで退職するな。俺の精神論を何時間でも聴け。俺がルールだ、従業員は口出しをするな・・・

残念ながら美容業界には、このようなオーナーが少なくない。従業員である以上、オーナーの言うことを聞かないわけにもいかない。

しかしこの経営手法は、著しく時代遅れであることを、オーナーはもとより美容師自身も、それぞれが自覚すべきだろう。

社会保険に加入していない

大半の美容師は、社会保険に加入していないはずだ。社会保険とは、年金の積み立てや保険料の支払いなどの社会保障の費用を、会社と従業員が折半して払うという制度だ。社会保険に加入すると、病気になったときに保険が適用されたり、老後に年金をもらえたりなど、そのメリットは大きい。加入するに越したことはない。

しかし、店が従業員を社会保険に加入させるためには、従業員1人あたりで月に60~70万円の売上が必要だ。それに対して美容師1人あたりの売上は、月に40~50万円程度と言われている。店には、とても社会保険に入る余裕などない。

オーナーたちの中には、従業員を社会保険に加入させてやりたい、と考えている者もいることだろう。しかしながら美容院の売上では、社会保険に加入することは困難を極める。

朝が早くて休めない美容師の激務から解放されるには…

ビルの上に立つ男性

美容師の激務に関する問題は非常に多く、実際「休みがとれない」といった理由が、美容師の離職率を上げている節がある。

この問題を解決するには、改めて働く環境を見直すことが大切だ。しかし、美容師である限り、激務は付きまとう。

今のブラックな職場環境から解放されるためには、新しい職場を探すことも前向きに検討してほしい。

カリスマカリスマ

当サイトでは、理美容師から転職した男たちの成功談を集めた。

理容師だった当時は無断欠勤・遅刻がほとんどだったが、今では「同期とツートップを目指す」と語る彼。

転職後は心境にどんな変化があったのか、彼のターニングポイントに迫る。

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